出先で学生から装置が動きません、といった報告が次々と届き、まあ戻ってから修理だねーなんて返答していたのですが、戻ったので早速修理です。不調をうったえているのはまず Barnstead の NANOpure Diamond

ショートメッセージで届く不調の装置。エラーメッセージというより水質の低下を示している?

現物を見ると、給水の設定にしてもバルブが動いているような音はするものの、給水しない。おそらくは配管に残っている水を測定しているから水質が悪いんだろうな。中を開けてみると

円筒形のダイアフラムポンプ

ポンプが普通はブルルルルルと音を立てているのですが、しーんとしている。どうもポンプが死んだか、ポンプを制御する系統に異常があるかですがポンプ交換で済むなら比較的傷は浅いはず。

ちゃんと予備在庫あり。いつからの在庫というとそれは内緒

赤黒のケーブルと平型端子が 3 個ある

ポンプ本体は重厚な防振ゴムを使って 4  箇所ネジとナットで固定されています。ですが、ポンプからはえている赤黒ケーブルが本体上部にはいりこんでいてトップケースを開けないと取り出せなさそう。

上に基板いそう

トップケースはツメではまっているとかではなく、ネジ止めされているようです。ネジは見えますが、トップケースを固定しているのかどうか分からなくて最初はマイナスドライバーを差し込んでぐりぐりしてましたが外れそうになく、メーカーのサーモフィッシャーに電話して分解のしかたを聞くことにしました。
どうもバーンステッドブランドについてはサーモではなく、朝日ライフサイエンスさんが引き受けられているとのこと。朝日ライフサイエンスのエンジニアの方とお話できて、ネジ止めについても教えていただけました。嬉しい!

前面のカートリッジを外す

上部に 2 箇所

0.2 μm 最終フィルター側もフィルターを外して、樹脂カバーがネジ 4 箇所で止まっている。カートリッジマニフォールドの上に 2 箇所。左右の扉を開けた内側上部に 1 箇所ずつ。背面カバーを外した内側上部にも 1 箇所(これは抜けないネジ)。背面にある 2 つのネジを外すと

黄色で示したところがポンプの赤黒ケーブル

トップケースが外れました。コントローラに繋がるリボンケーブルもあるので、完全に外しません。

本体にはあと平型端子も

平型端子は 3 つありますが、接続されているのは先端の 2つだけです。これで組み直すと、ちゃんとブルルルルルと音がし始めました。ポンプが寿命だったのでしょうね。ちゃんと抵抗値 18 MΩ cm になりました。